
こんにちは!Musik Glanz(ムジークグランツ)です
現役ピアノ講師でアラフォー子育てママやってます
さて今回のタイトルは
緊張せずに演奏する方法はありますか?
- 【ご質問】緊張しない方法を教えてください
- 緊張しない方法は・・・ない?!
- 回答①緊張状態での自分の姿を知っておく
- 回答②自分が安心できる材料を作る
【ご質問】緊張しない方法を教えてください
【ご質問をいただきました】
子供が発表会やコンクールなど人前に立つと緊張で必ず失敗してしまいます。
普段は上手く弾けるんですが。緊張しない方法やコツがあれば教えてください。
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コンクールについては以前このような記事を書きました。
ピアノに限らず人前で何かを披露する時、人間は緊張します。
緊張すると普段の力が出せなかったり、思うわぬような失敗をしてしまったりします。
だから誰もが【緊張しない方法】というものを探そうとします。
まれに【全く緊張しない人】というのも世の中に存在します。
こういう人は【本当に緊張をしない人】と【緊張を楽しめる人】と二種類に分かれますが、ここでは一旦おいておきましょう
緊張しない方法は・・・ない?!
では本題の緊張しない方法。結論を言います。
「そんなものありません。あったら私に教えてください。」
おいおい。質問返しするなよといわれそうですが、本当にないものはないんです。
メンタルコントロールであるとか、リラックス法とか色々言われていますが、私の感覚としてはどれも気休めに近いものです。(私にだけ効果がないだけかもしれません。すみません)
じゃあ、どうするか?
緊張しないようにするのではなく、緊張状態で自分のベストを持ってこれるような状態を作るトレーニングを普段から心がけるのです。
そもそも「緊張を感じる」というのは人間として当たり前の心理です。
大きなホールや会場、慣れないピアノ、大勢のお客さん。
緊張しないわけないんです。
大切な事なのでもう一度いいますが緊張して当たり前なんです。
「緊張しないようにしよう」
というトレーニングは×
「緊張した時でも普段と同じ状態でいれるようにしよう」
というトレーニングは○
回答①緊張状態での自分の姿を知っておく
①つめの答え
普段から緊張状態をあえて作って、その状態で自分がどれだけ弾けるのかを知っておくことが大切です。
たとえば普段、家で練習してる時は上手く弾けるのに、レッスンで先生の前で弾くと思わぬ失敗をしてしまうことってありませんか?
これがまさしく【緊張状態での自分の姿】
家でハノン、スケール、練習曲を弾いた後に本番の曲を練習して最後に通して弾く。
これは上手く弾けて当たり前なんです。
そうではなくて、
練習する一番最初に本番の曲を一度通して弾いてみてください(できれば暗譜で)
指も動いていない、部分練習もしてない、楽譜も読み込んでない状態で弾く
その時の出来栄えが本番でのあなたの姿です
そして、ミスをした所や暗譜がとんでしまった所の確認をしつつ、練習する。
それを毎日続けてみてください。確実に成果は上がっていくはずです。
回答②自分が安心できる材料を作る
②つめの答えとしては
「とにかく練習量を増やして、自分を安心させる」
ちょっとストイックな根性論の話になってきますが、実はとても効果があるんです。
とにかく自分が納得するまで練習する。
練習して上手に弾けるようになったから終わりではなく、本番まで持てる時間の中でとにかく練習する量を増やすんです。
徹底的に準備をすると同義語だと思ってください。
私自身もよく緊張していたので色々な方法を試してみましたが、最後に頼るのは自分自身。
「自分がどれだけ練習してきたか、質の高い練習が出来てきたか。」
それを徹底的にやると
「あれだけ練習してきたんだから、大丈夫」
そう自分に言い聞かせて舞台にたつことができます。
実際に舞台に立った経験がある方はわかると思いますが、心臓はバクバク鳴っていても、手と頭はすごく冷静で、自然と手が勝手に動いている感覚になることがあるんです。
スポットライトの光さえ暖かく感じて、ホールに反響する自分の音さえ楽しめるような感覚。
その感覚を経験してしまうと、あんなに「やばい!緊張する~」と思っていても、また舞台に立ちたくなってしまう・・・・。
一種の中毒症状に似ているかも
ということで質問のお答えとしては・・・。
【緊張状態での自分の力を知っておく】ことと、【自分を安心させられるだけの練習量】を作ることが緊張しないコツにつながるかなと思います
どなたかの参考になれば幸いです
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